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カリン

花梨

 

果樹の特徴

”カリン”は食用としては、渋みがあるため向きませんが、果実酒などに加工して使われたりします。

また、カリンの果実は、よい香りがするので、香りを楽しむ鑑賞用樹木としても、楽しまれる庭木です。

薬かけの必要がなく、無肥料でも育てられるくらい、手間もほとんどかからない育てやすい樹木です

ただし、実をつけた後に、果実を食べるシンクイムシには注意が必要です。

栽培のポイント

寒さには強いほうですので、北海道の南部地方では栽培できます。温かい地方では、実がつく時期に実が大きくなって、落ちてしまうことが多くなる場合があります。

12月~2月ごろの冬の寒い時期に植えつけします。肥料は特に必要ありません。根を十分に広げて、植えつけられるように広めに穴を掘って、苗木を植えつけます。

乾燥に弱いので、水はたっぷり与えます。仕立ては主幹形仕立てに。

4月後半~5月初め頃に開花します。5~6月頃にシンクイムシ被害防止のためについてきた果実に新聞紙などでできた袋かけをします。

カリンは1本で結実しますが、確実にするために人工授粉してもいいでしょう。

9月~10月には実をつけます。黄色に色づいて香りが出てきたら収穫です。

収穫が終わったあとに、特に必要はありませんが鶏糞などを与えておくと翌年の実つきの悪さの改善になります。