ナシ (梨)のページ

ナシ

 

果樹の特徴

秋の果実の代表格で、”ニホンナシ”には美味しいものがたくさんあります。

種類としては、”セイヨウナシ”、”チュウゴクナシ”と合計3種類あります。

複数の品種を植えておかないと受粉しないので、相性のよい品種同士を選んで植えるようにします。品種同士の組み合わせによっては、実がつかないものもあるので注意しましょう。

おススメの組合わせは、「豊水」、「幸水」、「ラ・フランス」、「バートレット」などです。

セイヨウナシ、チュウゴクナシについては、雨が多い場所での栽培には適しませんので、やはりニホンナシの栽培がおススメです。また、病害虫の被害も多く薬剤散布も必要になります。

栽培のポイント

植えつけ時期は、12月か3月頃で暖かい地方では、肥料を与えて早く植えつけておくことで生長がよくなります。実がついてからの手入れが楽な棚仕立てがよいでしょう。

剪定は、不要な枝を取り除くようにして、実つきが良くなるように短果枝を多くするようにしてやるといいです。剪定は、冬の冬眠期に行なうようにします。

4月頃に花が咲いたら人工授粉してやるといいです。5~6月頃になると実がつきだします。

一か所に5個ほどつきますが、形が大きく、病害虫の被害などを受けていないものを1つ残すようにします。ナシは病害虫の被害を受け易いので、袋をかけてやるといいです。

新聞紙などで袋にしたものでも十分ですので、1回目の摘果が終わって少しして、実が大きくなってきたところで袋かけをしてやります。

収穫時期は8月~10月頃で、完熟したころがよいです。完熟していれば、実を手で軽く持ち上げた状態で枝から取れるようになっていますので確認してみましょう。

病害虫には注意が必要で、赤星病、黒星病には薬剤散布、病原菌発生場所は取って焼却します。

赤星病にならないためには、近くに病原菌のもとになるイブキなどを植えないことも大切です。

害虫では、アブラムシ、ヒメシンクイなどに注意が必要でスミチオンなどの薬剤を散布して防除しましょう。