サクランボ (桜桃)オウトウのページ

サクランボ

さくらんぼ

桜桃

 

果樹の特徴

赤くきれいで甘い実をつけるサクランボですが、種類としては、通常、食用として売られている甘味系と酸味が強い酸味系の2系統があります。

家庭で育てるには、少々ハードルの高い樹木で、害虫ではカイガラムシやコスカシバなどに注意が必要で、病気も炭そ病など、ほかの果樹よりも病害虫に注意する必要があります。

また、サクランボはほとんどが単品種では授粉しないために、多品種で受粉させる必要がありますが品種間でも相性があるため、注意する必要があります。

リンゴほどではありませんが、耐寒性は強いほうです。相性の良い品種は、「佐藤錦」、「ナポレオン」、「高砂」の3種類です。

栽培のポイント

植えつけは、寒い地方では3月、暖かい地方では12月ごろに行ないます。日当たりがよく、水はけの良い場所がよいです。

植えつける場所には、深く穴を掘って腐葉土や油かす、有機質肥料などを入れ植えつけ後はたっぷりと水を与えます。

仕立ては、ほおっておくと大木になるので、垣根仕立てなどにします。幼木の段階で形を作ったほうが楽です。3~4年たったら剪定は、新梢の先端を切り返しするようにすると、収穫量が増えます。

4月ごろ開花し、受粉すれば5月には実が付きます。花が咲いてから実がつくまでの短いのもサクランボの特徴です。

あまりたくさんの実がつき集まっているようなら、一ヶ所3個程度になるように摘果してやりましょう。また、収穫時期は梅雨時期と重なり、雨に打たれると実が破れてしまうのでビニールなどで保護します。

収穫後にはお礼肥えとして即効性の化成肥料をやりましょう。

カイガラムシが見つかったら、ブラシでこすり落とします。

コスカシバに被害が見られたら見つけて捕殺します。

実がカビてしまう灰星病の予防には、ベンレートやトップジンなどの薬剤を散布します。